SAR オフィシャルブログ

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ボブ・ディランの21世紀 (湯浅学 著)を読んだ

先日、ふらりと本屋に立ち寄ったら、こんな本があった。写真は僕のインスタグラムより( @shuhei3936 フォローしてね!!笑 )

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(後ろのレコードは2012年作、ディランのtempest。)

湯浅学 著の、"ボブディランの21世紀"という本。

 

湯浅さんといえば、何と言っても、2013年出版の "ボブ・ディラン ロックの精霊"でしょう!これを読めば、ボブディランが「何かよく分かんない人」ということが、「何となく分かる」という、素晴らしい著書。ディランのノーベル賞受賞後に、再び注目されました。

僕はそんな湯浅さんの目、耳を通して見えて来るディランの姿が好きです。 彼の文章は、ディランに接する上で大きく影響を受けました。

 

で、本書。とても読み応えのある、優れた著書でした。 2014年の来日公演日記、それに続いて記載されていた2014年の紙ジャケ再発をうけての振り返りは読んでいてとてもワクワクしました。

ノーベル賞受賞においての彼の一連の動向が注目されたせいか、過去に受賞した賞において、授賞式に参加したかどうかとか、コメントを発したかなども書かれていました。いちいち面白い。 ディランのどの言葉も、ご機嫌ナナメなのか、面白がってるのか、素直に嬉しいのか、分からない。

 

ボブ・ディランは今、何度目かの黄金期を迎えています。断言します。

今の彼は、歌う喜びに満ちあふれています。自作、他作問わず、詩の持つエネルギーを感じ、放っています。 よく分からないボブ・ディランに関して、数少ない分かること(わかっていること)がそれです。 今も昔も、その時代に在るべきボブ・ディランです。

 

とは言っても、僕は過去に二度見たボブ・ディランを本物だと未だに信じられていません。。。笑  目の前にボブ・ディランがいたなんて。 

それは例え信実であろうが、あまりにも現実味がなさすぎる。今の僕にとっては。

 

たくさんの研究者を生み出し、たくさんの本が出版されたボブ・ディラン

でも、やはりその核心に迫りたければ、レコードを聴くことが一番だ。

彼の詩にふれたり、彼の絵画をみるのが一番だ。たとえ分からなかったとしても、間違いなくそこに核心がある。

 

では。