カイコ (RADWIMPS)を友達に薦めていただいたので僕なりに思ったこと。
堀です。 タイトル通りです。
10回くらいぶっ通しで聴いた感想です。ちなみにRADWIMPS自体はさほどファンでもありません。悪しからず。 とは言いつつも中学の頃から流行ってたので、知ってからはもう10年近く経つでしょうか。
で、このカイコという曲。もちろん曲の存在も初めて知りました。
なので本当にまっさらな状態で一からカイコを聴きました。
そして、東日本大震災をうけて出来た曲、ということも事実として頭に入れつつ、その言葉と音符一つ一つをつかみとってみました。では、以下より。
全編説明していると長いので、ポイントを定めて記します。
◎曲の作り
出来るだけ分かり易く説明する様にします笑
各パート(AメロBメロ的なやつ)のメロディの作りは、主題を軸に少しずつずらしていくような作りに思えます。(すべてのものに神は・・・)のメロディが、ここでは軸になっているのではないでしょうか。
そしてパート別で、特に指摘するポイントと言えば、サビ。
(世界は疲れたって・・・)の部分は、比較的長い音符が2つあって、ゆったりしたメロディなのに対して、その後には割と早口のフレーズが来ます。この音の密度の差が、不安定な心境を、僕ら聞き手に抱かせます。焦りの様なものでしょうか。
あとは終わり方。なんだかまだ歌が続くかのような上昇フレーズですよね。多分これも狙ってやってると思います。 最後のお祭りはまだ来てません。
最後は移調?転調?してますよね、気持ーち明るくなってますよね。
◎歌詞
全体として、神とか、木とか、お祭り、生肉とかもそうかな? 神話っぽいですね。
木に関してはユグドラシル(世界樹)と捉えて殆ど間違いはないと思います。人の姿形した・・・という表現をしているものの、これは人そのものですよね。 おっと、順序立てて話さなければ、、、
まず一つ目。
この曲のキーは、やはり最初の二行。(すべてのものに神は・・・ぎゅっと手が回る)
この曲の伝えるものの多くはこの二行に収まっていると思いました。
"自分たちはこれでいいのか"と、"たくさんの苦しんでいる人々がいるのに、こんな日々を送っていて許されるのか"と、そう自分に問うているように思います。
そして二つ目、この曲に出てくる "世界" "宇宙" "銀河" と、最後で唐突に登場する "あなた" のあり方がとても複雑で難しい。未だによく分かっていないけれど、分かる範囲で。
まず世界が、この地球上の話なのか、"この世"のすべてを示すのかが分からない。
うーん、世界が"子"なら神が"親"で、親が子を殺めて、、、という詩の後に(あなたの首元にぎゅっと手が回る)のであれば子供はあなたで、世界 = あなた、、、?
すいません分かりません。
しかしながら、この曲における"壊れる"という言葉は、"破壊されて、すべて無くなっていく"みたいな意味ではなく、ブレイクスルー、現状突破のような意味で使われているように感じました。次の世界へ向かうための現在の終了、を願っているというのでしょうか。
で、多くの歌詞サイトだと
・・・
世界は疲れたって僕にはもう無理だって
宇宙の優しさを独り占めに
またできる日が来たな
最後のお祭りは盛大にさ
始まりの時のように
・・・
となっていますが、僕個人としては、
"またできる日が来たなら"
じゃないかなと。
要するに輪廻ですね。 カイコ(蚕、懐古、回顧)というこのタイトルは素晴らしいです。
うーん、見当違いな部分も多々あるかと思いますが。。。
ファンの方、気分を害されたらすいません。
では。